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勝手に視察研修 その④

さすがにそろそろ、「自由に使いすぎ」と
某会長に怒られそうですが、またまた今年の広報は
勝手に視察研修に行ってまいりました

今回伺わせていただいたのは、
「千葉県の株式会社 生産者連合 デコポン」です。
こちらは有機栽培・特別栽培のメンバー70名ほどの生産者団体で、
独自の販売や流通を行っている会社でした。
詳細は→デコポンURL

前回同様に、「無農薬」や「有機栽培」に関してのご報告ですが、
そこは食わず嫌いをせず、実際に見てみたいと思ったので視察・報告にしてみました。

今回は4件の農家の視察とデコポンの社長の計5件、まわらせて頂きました。

1件目:千葉県銚子市の向後さん(露地3町、施設4反)
こちらは自家製の堆肥にかなり力を入れており、千葉県堆肥コンクールで受賞された経歴
をお持ちの農家さんです。(他の受賞は全て堆肥メーカー)
生産品目はスイカ・トマト・キャベツ・ダイコン・ブロッコリーがメインとの事。
実際にダイコン畑を見せていただきましたが、
もちろん普通の市場だし出来るようなダイコンでした。
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       冬まきダイコン            向後家

2件目:千葉県香取市の加瀬さん(露地4町)
加瀬さんはJAS有機認証を取られている農家さんです。
こちらの堆肥の特徴はミネラル分を補充しながらC/N比をどうコントロール
するかを研究されていました。
石灰資材も家にはいろんな種類が置かれていて、畑の成分や施肥年数に応じて
堆肥と石灰を使い分けるそうです。
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さらに今年は改良してあるそうです。       加瀬家

3件目:千葉県香取市の篠塚さん(施設7町)
上の()内は打ち間違いではありません。
まず伺って驚いたのは、その広さしかも全て施設で合計220棟
中に案内されたときもパートさんのタイムカードが50枚くらいありました。
こちらの方の栽培の特徴はほとんどが堆肥のみで作られるようなんですが、
堆肥は原料がほとんど穀物を中心に製造され窒素分を持たせた堆肥を作るそうです。
その堆肥のみの栽培で周年、葉物の契約出荷を行っています。
篠塚さんもJAS有機認証を取られているんですが、防虫ネットはしておらず、
虫を集める電柱が設備されていました。
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       一面施設です             篠塚家
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   堆肥のみのブロッコリー 
ちなみに堆肥を作る場所は1反ありました

4件目:千葉県山武市の斉藤さん(露地5町)
こちらの農家さんは早くからJAS有機認証を取得され
このデコポンの創業時からいらっしゃるようです。
個人のお客さんもたくさんいて、畑でのイベントなどにも力を入れて
いるようでした。
斉藤さんは色んな動物の家畜糞を織り交ぜて、様々な微生物層を
作るという栽培法です。
他にも籾殻やコーヒー粕なども使っていました。
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        様々な材料             斉藤家

そして、最後にお話を聞けたのがデコポン取締役の井尻さんでした。

1. 楽しい農業の実践
2. 次世代につなぐ農業の実践
3. 安全と美味しさの追求とそのための絶え間ぬ努力

を理念に掲げているようによりよいものを自分たちの仲間で、
自分たちのネットワークで、と自ら生産から販売まで全てこだわって
野菜に取り組んでいるのがよく伝わりました。

堆肥においても、それぞれの農家が独自に勉強し、それを長年研究を
積み重ねた苦労がよく伺えます。

また、どの農家さんも共通して、その親の研究をより進歩・発展させようと
息子さんが若いうちから就農して勉強されている事も驚かされました。

今回の視察で「こだわり」、「ネットワーク」、「楽しむ」を
将来の農業の活路にして取り組んでいるのがとても感銘を受ける視察となりました。

また、興味のある方は上記URLか広報までご連絡ください

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